株式会社イリンクス社長blog

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Threadripper3980X遂に到着

年末に購入したものの、コロナウイルスの影響で入荷が伸びに伸びたThreadRipper3980Xが遂に届きました。コア数64でCPUだけで20万以上するモンスターマシンです。(ツクモさんありがとうございます!)

試しにタスクマネージャーでCPUを確認したら見たことの無い画面が出てきて笑いました。多コアだとこんな風に表示されるんですね。

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左ThreadRipper 右i7

こんなマシンを何故買ったかというと、分散ビルドやライトの焼き込みで使うためです。

まず分散ビルドですが、多コアマシンにコンパイルを任せることで、待ち時間がぐぐっと減ります。分散ビルドソフトのスコアを見るとi9のマシンが466点なのに対し、ThreadRipperマシンは2136点!およそ5倍です。これならUnrealEngine4のフルビルドも怖くないかも?です。

次にライトの焼き込みですが、UnrealEngine4はライトの反射や影を事前計算する(Lightmass)のですがのですが、これが超絶計算時間が長く、大きいマップだと丸1日くらい掛かったりします。これだとトライ&エラーなんてやってられませんが、このマシンだと数時間で終わったりします。まあそれでも数時間掛かるのですが…

UnrealEngine4は色々な機能が搭載されているので大変素晴らしいのですが、やはりそのぶん重かったり待たされたりすることも多いです。今後Playstation5といった次の世代のゲームを作るとなると、待ち時間が更に増えるので、こういったマシンやソフトを導入して開発環境を整える必要があります。

ちなみに入荷を待っている間に、ThreadRipper3990Xが発売されました。コア数128で価格は驚異の50万超えです!さすがに導入するか迷いますね…