株式会社イリンクス社長blog

ゲーム会社イリンクス社長のblogです

CEDEC2014で講演

CEDEC2014で講演をしました。

ゲーム向けマネジメントツール「Hansoft」の概要と、コンシューマ開発で1年間運用した事例 | 公式サイト | CEDEC 2014 | Computer Entertainment Developers Conference

タイトルは「ゲーム向けマネジメントツール「Hansoft」の概要と、コンシューマ開発で1年間運用した事例」で、社内で開発しているタイトルで実際にHansoftを使用した事例セッションです。

資料はこちらになります。

今までTracRedmine、JIRAなどは使っていましたがHansoftは非常に軽く、ゲームクリエイターが作ったツールだけあって
ゲーム開発に必要な機能が揃っており、非常に気に入っています。

元々は今のプロジェクトのマネジメントの講演をしようと思っていたのですが、まだプロジェクトが終わってなくスッキリしないのと、私自身壁付箋何かマネジメントの具体的な話がしたいと思い、それならばとHansoft社と共同講演をする事となりました。

9人まで無料で使えるので、興味の有る方は使ってみてください。
とてもオススメです。

Hansoftのブースに寄った所を写真に撮ってもらいました。
スウェーデンからわざわざ来て下さりありがとうございました。

ホワイトボード替わりに「どこでもSheet」

恵比寿に引っ越したのは良いのですが
スペースの関係で愛用のホワイトボードが持ってこれませんでした。

会社ではスクラムでマネジメントを行っているので
ホワイトボードは必須です。

磁石で壁に貼るようなホワイトボードが使えれば良いのですが
あいにく壁はコンクリートなので使えず、引っ越したばかりでイキナリ壁に釘を打つのもねー
と思ってたところ、渋谷の東急ハンズで面白い物を見つけたので買ってみました。

それがこちら。どこでもSheet(3,675円)です。

何と静電気でどこにでもくっつき、表面はホワイトボード加工なので書いたり消したりもOK。
静電気なので寿命はあるものの、シートの長さが20mなので相当長い間使えそうです。

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という訳で早速貼ってみました。

今回は160cmを上下に2枚貼ってます。
壁がコンクリートなので、吸着は多少弱いものの、これだけ付箋を貼っても剥がれません。
もちろん、書いたり消したりも可能。

欠点は吸着力が弱いせいかシワになる事と
付箋が強粘着なので、剥がすときに時々一緒に剥がれちゃう事。

ただ、実は普通の紙であれば静電気だけでくっつくので
100均などの弱い粘着の付箋のほうが良いのかもしれません。

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こんな感じでペタリ

まだまだ使い勝手や寿命など判らないことも多いので
また1ヶ月後くらいにレポートしたいと思います。

GamePM勉強会#9

2月5日に行われたGamePM勉強会#9に出席しました。

GamePMとは、ゲームプロジェクトマネジメントの略で
主にゲーム制作においてのプロジェクトマネジメントを学ぶコミュニティです。

以前は20名集まるか集まらないかの会だったそうですが年々知名度が増し
今回はGameBizやIGDAに取り上げられた事もあって50名の定員がすぐに埋まり
かつ多数のキャンセル待ちが出るほどだったそうです。

詳しいレポートは主催者の佐々木さんのブログ参照
http://d.hatena.ne.jp/Minamo/20110207/1297102294

また、一緒に参加した「ぜろじげん」さんのブログにも前後編で詳しく書かれてます
http://blog.zerozigen.com/?eid=992129

私も第5回から参加させていただいているのですが、
毎回思うのが皆の熱意!

少しでも良いゲームを作りたい、良いチームにしたい、会社を良くしたい…
私も様々な勉強会に参加していますが、
GamePMはそういう「熱意」が一際あるような気がします。
(その分懇親会はいつも凄い盛り上がりで、2次会になっても全然人が減らず
 大変なことになってましたがw)

限られた予算/スケジュールの中で、少しでも面白いゲームを作る為には
マネジメントは非常に重要です。

昨今はゲーム機のスペックも上昇し、開発スタッフの人数も50名は当たり前。
下手すると200名、300名の規模の開発もあるので、
スケジュールマネジメント、モチベーションマネジメント
コミュニケーションマネジメント、リソースマネジメントetc...
様々なマネジメント技術が必要となります。

もし興味のある方は、次回は4月に開催とのことですので、如何でしょうか?
また、次回は15分のショート発表が8本という「ライトニングトーク大会」
との事ですので、何か良いマネジメント手法をご存じの方は
是非発表をお願いします!

■GamePM勉強会
http://sites.google.com/site/gpmahome/

新年参拝

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

イリンクスでは、グループ会社であるシリコンスタジオと合同で毎年新年参拝に行ってます。
今年からはITの神様と言う事で秋葉原神田明神に行くことになりました。
しかし人の多さには驚きました!神田明神から外の道路までずっと並んでいます。

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昇殿参拝の後、お神酒と社員分のお守りを戴き、その後は皆で新年会です。

今年も良い一年でありますように。

事務所移転

以前の事務所が手狭になったため、もう少し広い事務所に引っ越しました。
場所は同じ恵比寿で、明治通沿いになります。
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折角1階という事で、看板が外から見えるようにしました。
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ずいぶん広くなりました。このオフィスが手狭になるように頑張ります
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第23回すくすくスクラム

5月27日に開催された「第23回すくすくスクラム 〜Scrum の概要〜」に行ってきました。

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すくすくスクラムアジャイル開発手法スクラムを中心とした
現場の改善を図る方法を模索する勉強会です。
すくすくスクラム

今回は「ゲームを遊びながらスクラムの基礎を学ぶ」という内容な事もあり
7割ほどの方が初参加と、初参加の方が非常に多かったです。

また、参加者の1/3〜1/4がゲーム業界の人でビックリしました。
(私が初参加2年ほど前は2〜3名くらいでした)

■前半「スクラムの概要」

前半はスクラムとは何かという説明でした。

使用したスライドは以下にアップされています。
スライドシェア-Scrumの概要

また、下記サイトにも詳細なレポートが書かれています。
■Diary of absj31 - [勉強会][Scrum]『第23回すくすくスクラム ~Scrum の概要~』に参加してきた

■ワークショップ「紙飛行機を飛ばす」

1チーム7名〜8名ほどに別れ「なるべく沢山3m以上飛ぶ紙飛行機を作る」という内容でした。
ただし、いくつかのルールがあり
・紙の大きさはA6のみ
・一人で連続して折る(山折り、谷折り)の禁止
・ハサミで飛行機の先端を丸く切らないと駄目
という内容でした

  • 第1スプリント計画ミーティング

・飛行機はオーソドックスは縦長型
・ハサミは一人が担当
・1回折ったら左隣の人に回す

  • 第1スプリント

・3m飛んだ飛行機数 ー ゼロ

  • 第1スプリントふりかえり

・先端を切りすぎて、空気が入るので全然飛ばなかった
・飛んでいる飛行機を見ると、シャープな飛行機が飛んでいた

  • 第2スプリント計画ミーティング

・折る回数を2回増やして、もっと先端を重くする
・先端の切る量を減らす
・折るのを4人2チームに分ける

  • 第2スプリント

・3m飛んだ飛行機数 ー 13

  • 第2スプリントふりかえり

・上手くいった!
ボトルネックはどこだろう…?
→飛ばすときに、移動や場所取りに時間が掛かってた
・紙を重ねて折ったら、生産速度があがるのでは?

  • 第3スプリント計画ミーティング

・飛ばす係を決める
・二人一組で交代して折る
・途中まで紙を3枚重ねて折る

  • 第3スプリント

・3m飛んだ飛行機数 ー 19

  • 第3スプリントふりかえり

・途中まで作った飛行機が大量に…
→紙を3枚重ねたお陰で途中までは早いが、そこから完成までが遅い
・ハサミ係や飛ばし係が時々暇な時間が出来ていた

このワークショップでは、スクラムの基本的な流れである
「計画→実行→ふりかえりを短いスパン(本来は1週間〜4週間)で繰り返す」
という事がゲーム形式で体験でき、非常に楽しく学べました。
特に、皆で改善を模索した内容が結果に繋がっていくのは気持ち良かったです。

ワークショップ「自己組織化」

・参加者全員(80名くらい?)で円陣を作る
・各自、その中からターゲットとなる2名を心の中で決める
・その2名と等間隔になるように自分が移動する

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例えば一人で80人にヒアリングして一人づつ動かすとキリがないこのゲームですが、
各自が独自の判断で動いたら、何とたった1分やそこらで収束しました。
(これは100人くらいでも、やはり1〜2分で収束するそうです)
「一人の人が命令するのではなく、各人が考えて動くべき」という
スクラムの重要な要素である「自己組織化」の一端が分かるワークショップでした。

■最後に

今回は「スクラムの概要」という内容でしたが、正直な話
数時間程度の説明でスクラムが上手く運営できるようにはなりません。
実際に運営をしてみると、想定もしていなかった様々な問題が発生します。
(上司やスタッフが積極的にやってくれない、突発的な仕様の変更が入る、etc...)

しかし、今回はワークショップに多くの時間が割かれており、そのお陰で
「開発の現場を、現場の意見を取り入れ少しづつ改善していく」という
スクラムの目的を肌で実感できた人は多かったのではないかと思います。

・この体験を自分の会社で実現するにはどうすれば良いのか。
・この体験を今のプロジェクトに当てはめるにはどうすれば良いのか。

開発の現場を少しでも良くするため、私も次のステップについて考えていきたいと思います。

■告知「スクラム道バースト」

スクラム道バーストというイベントが何とバンダイナムコゲームス
シアタールームで開催されます。
スクラムのベテランの方々が、ディスカッション形式でスクラムについて語るそうです。
6月24日の18時から開催で、参加費はもちろん無料!
参加申し込みはこちらからです。

■おまけ

すくすくスクラムでは、勉強会の後にふりかえりを兼ねた飲み会を開催しています。
ただ、今回はゲーム業界のメンバーが多かった事が嬉しく、思わずスクラムと全然関係ない話題
IGDAやらCEDECやらetc..)で盛り上がり、結局全然ふりかえりませんでした…
スイマセンでした><
あと、CEDEC講演が決まった皆さん、おめでとうございます!

RedmineのAgile開発用プラグイン「Backlogs」をインストール

BacklogsはRedmineプラグインで、RedmineAgile開発を行うための
様々な機能(ストーリーやタスクボード、バーンダウンチャートなど)が
追加されます。

RedmineのBacklogsプラグインを使ってみた

ただし、インストールするにはかなりの手順が必要です。
そこで、備忘録も兼ねて全行程を記載しました。

CentOS 5.4にインストールしました

また、今回のインストールは@akipiiさんのコチラの記事を大変参考にさせて頂きました。

■Backlogsの必要システム
Backlogsの公式サイトでは以下のバージョンを推奨してます

 

 

上記を順番にインストールします

1.事前準備
$ yum install gcc* compat-gcc* compat-lib*
$ yum groupinstall 'Development Libraries'

2.rubyのインストール
$ wget ftp://ftp.ruby-lang.org/pub/ruby/1.8/ruby-1.8.7-p174.tar.gz
$ tar zxvf ruby-1.8.7-p174.tar.gz
$ cd ruby-1.8.7-p174
$ ./configure --prefix=/usr
$ make
$ make install
$ ruby -v
ruby 1.8.7 (2009-06-12 patchlevel 174) [i686-linux]

3.iconv-rubyのインストール
$ cd ext/iconv/
$ ruby extconf.rb --with-iconv-dir=/usr/local
$ make
$ make install

4.rubygemsのインストール
$ wget http://rubyforge.org/frs/download.php/70696/rubygems-1.3.7.tgz
$ tar zxvf rubygems-1.3.7.tgz
$ cd rubygems-1.3.7
$ ruby setup.rb
$ gem -v
1.3.7

5.Rails関連のインストール
$ gem install rails -v=2.3.5
$ gem install rubygems -v=1.3.7
$ gem install rack -v=1.0.1
$ gem install i18n -v=0.4.2
$ gem install icalendar
$ gem install prawn
$ gem install holidays

6.RMagicのインストール
RMagicはgem installではインストール出来なかったので
以下の手順でインストールしました。
$ yum install ImageMagick ImageMagick-devel

TrueTypeFontが必要なので、ここからRPMをダウンロード。
Personal Fedora Core 6 Installation Guide

フォントをインストールして、フォントにシンボリックリンクを張る
$ rpm -ivh msttcorefonts-2.0-1.noarch.rpm
$ ln -s /usr/share/fonts/msttcorefonts /usr/share/fonts/default/TrueType

最後にRMagicをインストール
$ gem install rmagick -v 1.15.17

7.Redmineのインストール
$ wget http://rubyforge.org/frs/download.php/74722/redmine-1.1.3.tar.gz
$ tar xzvf redmine-1.1.3.tar.gz
$ mv redmine-1.1.3 /var/lib/redmine
$ cd /var/lib/redmine

8.Backlogsプラグインをダウンロードしてインストール
通常版はコチラ
イカ娘版はコチラ
(今回は何となくイカ娘版を入れてみましたw)
落としたファイルを解凍し、redmine_backlogsにリネーム後redmine/vendor/pluginsに移動
$ mv redmine_backlogs redmine/vendor/plugins

9.Redmineの各種設定
基本的に@akipiiさんのサイト通りでOKです

データベースに合わせてconfig/database.ymlファイルを作成
MySQLPostgreSQL、SQlite3それぞれで違います。今回はMySQLを使用しました。

MySQLの場合は、データベースを予め作成
$ mysql
create database redmine character set utf8;

Backlogsプラグインの日本語ファイルがないのでコピーしておく。
$ cd redmine\vendor\plugins\redmine_backlogs\config\locales
$ cp en.yml ja.yml

おまじないを実行
$ rake generate_session_store
$ rake config/initializers/session_store.rb

Redmineを新規作成
$ rake db:migrate RAILS_ENV=production
$ rake db:migrate_plugins RAILS_ENV=production
$ rake redmine:load_default_data RAILS_ENV="production"

Backlogプラグインを新規作成
$ rake redmine:backlogs:install RAILS_ENV="production"
$ rake redmine:backlogs:generate_chart_data RAILS_ENV="production"

Redmineを起動してアクセスする。
$ ruby script/server -e production

以上でインストール完了です。

■使用方法
私もインストールが済んだばかりなので、まだ詳しい使い方は分かっていない状況です。
ただし、最低限以下の2つを設定する必要があります。

1.プロジェクトのモジュール欄でbacklogsのプラグインを有効にする
2.プロジェクトのバージョン欄でスプリント名を登録する

この辺りも@akipiiさんのサイトの【使用した感想】欄に詳しく書いてありますので
必ず確認して下さい
(私はこれで1時間ほどハマりました…)

■日本語化
私はまだインストールしていませんが、@kaorun55さんがBacklogsの日本語化ファイルを作られたそうです
http://d.hatena.ne.jp/kaorun55/20110426/1303830125

結局インストールだけで4時間ほど掛かってしまいました…
折角なので、頑張って使っていきたいと思います。

■今回参考にしたサイト
最後に、今回インストールするにあたり、参考にさせて頂いたサイトを記載します。
HASの庭
GENTEEL.ORG
ずくなし。
Redmine.JP Blog