株式会社イリンクス社長blog

ゲーム会社イリンクス社長のblogです

PMBOK第8版が面白い

先日、プロジェクトマネジメントについての講演を頼まれまして。せっかくなので最近出たPMBOK第8版を読んでいるのですが、これが凄く判りやすくなっててビックリしました。

実は以前の講演でも当時最新だった第7版を元に話をしようとしたのですが、正直イマイチで…。結局、6版のまま講演を行ったんですよね。

まず、最初のイマイチポイントは7版で新たに追加された「原則」。プロジェクトマネジメントの土台として作られましたが
・スチュワードシップ
・チーム
・ステークホルダー
・価値
・システム思考
・リーダーシップ
・テーラリング
・品質
・複雑さ
・リスク
・適応力と回復力
・チェンジ

の12個で、言いたいことは判らなくもないですが、説明しづらいんですよね。(考えろ、というのが7版のコンセプトなので仕方ないのかもしれませんが)

これが8版だとこんな感じ。

・全体を俯瞰して捉える
・価値にフォーカスする
・プロセスと成果物に品質を組み込む
・説明責任を果たせるリーダーとなる
・プロジェクトに持続可能性を統合する
・権限付与された文化を構築する

これくらい絞られると頭に入りますし、具体的なので説明もしやすいですね。骨太の良い内容だと思います。

次のイマイチポイントが「パフォーマンス領域」。以前だと「知識エリア」と呼ばれていて、おなじみの10項目でした。
・統合
・スコープ
・スケジュール
・コスト
・品質
・リソース
・コミュニケーション
・リスク
・調達
・ステークホルダー

これが7版では
・ステークホルダー
・チーム
・開発アプローチとライフサイクル
・計画
・プロジェクト作業
・デリバリー
・測定
・不確かさ

と、ステークホルダー以外は全て一新されました。翻訳の問題もあるかもしれませんが、これがどーにもシックリ来ないんですよね。

これも8版では
・ガバナンス = 統合+品質
・スコープ = 元通り
・スケジュール = 元通り
・ファイナンス = コスト+調達
・ステークホルダー = ステークホルダー+コミュニケーション
・リソース = 元通り
・リスク = 元通り

と、元の10項目に対して幾つか統合した形となり非常に判りやすくなりました。「ガバナンス」だけちょっと判りにくい気がしますけどね。
(7版の開発アプローチやライフサイクルのなんかも、ここに含まれるみたいです)

正直、第7版のときはPMIに対して不安感しかなく、周りを見ても戸惑いの声が多かったのですが、第8版は読んでいて楽しいんですよね。
「そうそう、これこれ!」と思う箇所が非常に多いです。
PMIも信頼を取り戻すべく、様々な媒体で「4万8千件のデータを元に作り直した!」と宣伝していますw

という訳で、今回は第6版ベースではなく、8版ベースで頑張って作り直そうと思います。3連休でモリモリ書くぞー

CEDECから始まる怒涛の勉強会

先週金曜にCEDEC2026が閉幕しました。

肌感ですが、去年より来場者数は多かった様な気がします。
特に今年はAIでゲーム開発を効率化しよう系の講演が多く、それも影響しているかもしれません。

3日間会社を留守にしていたので、今日なども業務でてんてこ舞いですが、勉強会はここから続きます。

まず、8月30日(土)に「ゲームメーカーズ スクランブル」があります。こちらは、CEDECのミニ版的な内容で、数は少ないものの非常に魅力的な講演が揃っています。

次に「CAPCOM オープンカンファレンス RE:2026」。カプコンさんが主催の勉強会で、3年ぶりとの事です。社会人向けは10月2日(金)。それ以外に学生さん向けが東京と大阪で開催されます。

その次は「Unreal Fest Tokyo 2026」。Unrealの勉強会ですね。こちらは11月3日(火)はゲームday、こちらは11月4日(水)はノンゲームdayで計2日間開催です。

更に「CEDEC+KYUSHU」。こちらはその名の通りCEDECの分会で、福岡で開催されます。11月14日(土)開催です。

その3日後の11月17日(火)はUnite Tokyo。Unityの勉強会ですね。

...何故か11月は密集してますね><

そして最後に「Game Tools & Middleware Forum 2026」が12月8日(火)にあります。
(大阪も2日(水)に開催)

これ以外にも勉強会ではないですが、東京ゲームショウが9月17日(木)~9月21日(月)の初の5日間で開催されます。

ゲーム業界は何故か夏から冬にイベントが目白押しなんですよね。もう少し分散してくれると嬉しいのですが。

ゲーム開発は年々高度化する一方なので、私もなるべく色々な勉強会に参加して頑張りたいと思います。早く業務を終わらせてCEDECのタイムシフト配信も見ないと。

新人歓迎会で、とっておきのワイン

先週、社内で新人歓迎会を行いました。

ウチでは毎年、新人と先輩スタッフがゆっくり話せるように、あえて外食ではなく社内で開催するのが恒例です。お店だと、どうしても席が分かれてしまったりして中々ゆっくり話す事が出来ないので、こんな方針にしてます。

食事はいつも通りピザや寿司ですが、今回はちょっとした目玉がありました。

それが、KENZO ESTATEのワインです。

弊社が今年15周年ということで、カプコン時代の大先輩から特別にいただいたのを、この機会まで取っておいてました。KENZO ESTATEといえば、カプコンの創業者である辻本会長が手掛けているワイナリーとして有名で、今や世界的なブランドです。

正直なところ、私は普段あまりワインを飲まないので良し悪しは分からないのですが、今回いただいたワインは、まず香りがとても良く、そして尖ったところがなくてスッと飲みやすく、純粋に美味しかったです。

新人も「高級ワイン飲むの初めてです!」と喜んでくれました。こういうちょっとした特別感があると記憶に残る会になりますよね。楽しい思い出として覚えておいてくれると良いな、と思います。

ちなみにKENZO ESTATEは、辻本会長が50代のときに個人事業として始めたワイナリーだそうです。

そう考えると、私も今年で50歳。子供もだいぶ手が離れてきましたし、「今から新しいことを始める」というのも、決して遅くはないのかもしれません。ワインをきっかけに、少しそんなことを考えさせられた新人歓迎会でした。

Cursorでテックブログ開設

新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。

と、気がついたら2月になってました。今年もあっという間に過ぎそうですね...

皆さんはこの冬休みに何をして過ごされたでしょうか?私は会社のホームページの改良を頑張ってました。

そもそも会社のホームページは外部の制作会社に依頼したものなので、私はコードなどさっぱり理解しておらず、本来は内部を解析することから始めるのですが、今回はCursorというエディタを使ってみました。

Cursorはマイクロソフトが開発したVSCodeをフォークして作られたエディタで、内部でChatGPT等と繋がっています。

今回はまずホームページの内容を全てフォルダにダウンロードし、Cursorでそのフォルダを読み込ませてから作業に入りました。
まず「テックブログ」を追加するべく、早速Cursorに「新しくテックブロクを作って欲しい」旨を指示すると、ものの5分ほどで完成してしまいました。

すごーい!と思ったのも束の間、めちゃめちゃ追加ファイルが多く、しかも元のコードの利用率も低いため、「動くけど保守が大変そう...」と、一旦全て元に戻しました。
今度は「今あるNEWSページの仕組みをそのまま使い、newsをtech_blogに書き換える形で作って」と指示した所、こちらも5分ほどで完成。

が、今度はうまく動かず...原因は名前にアンダーバー( _ )が入っていた事らしくtech_blogをtechblogにするよう指示したら、無事完成しました。
ただ原因を見つけるために結局コードを一通り解析する羽目になり、完成に1日ちょっと掛かってしまいました。まあそれでも十分早いんですけどね。

ついでに、Xのアイコンが未だに青い鳥だったので、それを差し替えようとアイコンを探したのですが、何処にも見つからず。試しにCursor「Xのアイコンはどこ?」と聞くと、「画像ではなくFont Awesome のCDNから読み込まれています。」との謎の回答が。

調べた所どうもWebフォントという仕組みがあり、そのフォントで青い鳥が表示されてるので、ローカルに画像データは無いそうです。今どきはそういう仕組なんですねー

それではという事で「Xのアイコンを最新の7.1準拠にして」とお願いしたら、青い鳥がXになり、ついでに背景も黒にしてくれました。Cursorが無ければ、きっと暫く悩んでたでしょうね。

という訳で、ホームページを作ったことが無く、かつ他の人が作ったホームページでも2日ほどで一通り改良をすることが出来ました。ツールの使い方は別途習得する必要がありますが、便利になったなーとしみじみ感動しますね。

ちなみにこのテックブログには、イリンクスのR&Dで得た知識を毎月アップしていく予定です。1月からスタートしたので、まだ記事は2つですが、これからも頑張ります!

Unreal Fest Tokyo 2025

先週金曜と土曜にUnreal Festがあったので行ってきました。最近イリンクスでもノンゲーム案件が増えてきたので、初めて2日間フルでの参加です。

今年の会場は高輪ゲートウェイ駅から徒歩2分くらいの場所で、アクセスも良いし綺麗で凄い良かったです。お昼ご飯がややお高めのが玉にキズですが。

1日8時間の講演をを2日間ミッチリ受講したのでさすがに疲れましたが、その分色々勉強できたし、知人へ挨拶や情報交換も出来たので、有意義な2日間でした。

その中でも今回特に面白いなと思ったのが「クイズスタンプラリー」で、企業ブースでクイズに答えるとスタンプを押してもらえ、全部集めるともれなくUEのグッズ(Tシャツやシールなど)が当たるイベントです。

みんなグッズが欲しいので自然と企業ブースに行き、クイズに答える過程で企業のことを少し詳しくなるという仕組みで、企業側から見ても協賛するメリットが十分ありそうでした。

CEDECでも同じような事をやれば、もっと協賛増えてくれるかも?とか思ってみたり。そもそもグッズが無いんですけどね。

ちなみに今月は、このUnreal Fest以外にもGTMFやCEDEC+KYUSHUなどイベント目白押しだったりします。体調に気を付けつつ、頑張って参加していこうと思います。

CEDEC2025無事閉幕

今年もCEDECが無事終了しました。去年に続き、今年も運営委員として参加しましたが、今年は初めて「招待セッション」を担当しました。

ご登壇いただいたのは、慶應義塾大学理工学部の教授であり、人工知能学会の会長も務められている栗原 聡先生です。招待講演は、普段は一般公募には応募されないような方にお声がけすることが多く、今回は知人のつてで私の方からお願いしました。

講演内容については、4Gamerさんが記事にしてくださっているので、ぜひご覧下さい。
www.4gamer.net

講演終了後、先生とご一緒に食事をしながらお話しをしてた際に質問されたのが
「CEDECは業界の方々が、こぞって自社のとっておきの話されてますが、実際どこまで話されてるんですか?全てという訳ではないですよね?」
でした。

全てでは無いにしても、かなり重要な部分まで話している旨を伝えた所、かなり驚かれ
「凄いですね。こんなオープンな業界は他にないのでは?」
と、おっしゃってました。

確かに改めて考えると、大規模の勉強会はデブサミやAgile Japan、GoogleCloudなど色入ありますが、それでも規模感が全然違うんですよね。例えば全IT企業を対象にしたデブサミですら50講演くらいですが、CEDECは200講演以上あります。

市場規模としてはIT業界や自動車業界に比べるとゲームの方が圧倒的に小さいのに、何故ゲーム業界はここまでオープンに情報を出すのか。いくつか理由は思い当たるのですが、最終的には「みんな"子ども心"を持っているから」というのが一番しっくりくる気がします。

「見てみて!すごい技術を発見したんだよ!」
「聞いて聞いて!すごく面白いアイデアを思いついたんだよ!」

こんなふうに、損得勘定抜きで純粋に話したい人達が他業種より多いのかもしれません。

運営委員としての活動は時間も取られますし大変なことも多いのですが、栗原先生との出会いをはじめ、様々な気づきや刺激があるのが魅力ですし、他業種の方に凄いと思われるこのCEDECというイベントも本当に素晴らしいと思っています。

「石の上にも三年」とも言いますので、来年も頑張ろうと思います。

Switch2が当たらない

Swtich2、ついに第4回抽選もハズレました(多言語版)。

「ゲーム会社だったら簡単に手に入るんじゃないの?」と良く言われたりしますが、開発会社は開発機であれば購入できるのですが、商品に関してはそういった優先等は各プラットフォーマーさん含めて一切ありません。

「じゃあ開発機を買えば?」となるのですが、開発機で市販ゲームは遊べません...遥か昔だと遊べたんですけどね。つまり開発機ではマリオカートが遊べないのです。

と、思ってたらスタッフが当てて、会社に持ってきてくれました。


大変有難くはあるのですが、「xxxさん当てたんですね!凄い!それに比べ...」「社長がずっと応募してる会社用っていつ当たるんですか?」などなど、チクチク言われてて針のムシロ状況です。

最近ふと思ったのですが。

今回会社のメアドで応募しているのですが、実はそれが駄目だったりするんですかね?(法人は後回しで個人が優先されている)
それとも私の運が悪いだけなんですかね?

何にせよ次回応募は7月以降なので、しばらく針のムシロは続きそうです。